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タイトル:「荘厳ミサ」CD評by紳さん〜その1
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投稿日: 2012/05/21
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投稿者:松田紳
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初めての方も一枚だけ持っていて二枚目を検討されている方の為にも、全く個人的意見(当然)ですが市販の「荘厳ミサ」CD評を三つに分けて投稿いたします。ご参考にしていただければ幸いです。もちろん無視していただいても構いません。まずは60〜70年代の5点のうちのお薦めはB)のカラヤン1966盤。
A)クレンペラー(1965)ニューフィルハーモニア管弦楽団&合唱団 いかにも荘厳な演奏。クレンペラーX(ロンドン)ニューフィルハーモニア管弦楽団といういわば名演奏として聞く価値のあるCD。たしかに奥行きのある生命力あふれる演奏だが、オケも合唱も荒っぽい(下手だ)。演奏される音楽よりも演奏者が前面に出過ぎている、と思うのは単なる印象か。うがった見方をすればいわゆる「第九」的演奏とも言える。21世紀になって数々の素晴らしい演奏のCDが頻出してきた今となっては、半世紀前の演奏と歴史的名盤として割り切って考えたほうが良いだろう。時代的背景に敬意を表して ★★★★☆。
B)カラヤン(1966)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団・ウィーン楽友協会合唱団 さすがとしか言いようのない演奏。極限まで音楽を追い詰めその奥にあるものを引き出してくる技量と迫力には凄いものを感じざるを得ない。ベルリンフィルにウィーン楽友協会合唱団が思う存分本領を発揮している、カラヤンだからこそできる最上の演奏と言うしかない。演奏会でいうなら最も高い入場料を払ってでも聴きに行きたい演奏。すでにカラヤン1974盤をお持ちの方にもこの1966盤はお薦めのマイ・ベスト3に入る一枚 ★★★★★。
C)カラヤン(1974)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団・ウィーン楽友協会合唱団 たしかに、カラヤン・ベルリンフィル・ウィーン楽友協会合唱団の最高の組み合わせの演奏なのだが…。なにか妙にうまくまとまり過ぎていて、ひとことでいえば「眠い」。オケも合唱も1966の時の演奏と明らかに何かが違う。厳密に言えばベルリン・フィルだから却って気になるのかもしれないが管のピッチやアーティキュレーションがごく微細なところで粗雑な印象を受ける。残念ながら ★★★☆☆。
D)クーベリック(1977)バイエルン放送交響楽団・合唱団 マイ・ベスト3に入れても良い演奏。しっとりとした親近感あふれる音楽は聴いていて疲れを感じさせないし、癒される。音楽表現としてはやや大げさなところが良くも悪しくも70年代の感覚と言えるかも知れないが。聴いて参考にする向きには、録音がアナログ・ライブ録音の所為かあまりクリアではないのが惜しまれる。ボーダーラインの ★★★★☆。
E)ショルティー(1978)シカゴ交響楽団&合唱団 なんと良心的かつ真摯な音楽だろうか。ゆっくりと味わいながらひとりで聴くに値する演奏。とにかくオケが鳴っていて美しい。それに比べるとやや合唱が全体に見劣りするのは否めない。これも歴史的名盤と言う事なのだろうか。CDが中古で一万円近くしている。おそらく丹念に中古レコード店を捜せば1000円程度で見つかりそうな気もするが。もし2000円で見つけたら「買い」というところの微妙な一枚。残念ながらマイ・ベスト3からは外れる ★★★★☆。
(CCD74卒松田紳)
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タイトル:DMC練習に参加
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投稿日: 2012/04/16
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投稿者:久保 悟
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4月14日DMCの練習に福永先生、宮本委員長と参加。そのパワーに圧倒されました。本日より指導の成瀬先生も内容の濃い練習となりました。練習後の懇親会では女性パワーが炸裂。65周年の演奏会が素晴らしいものになる予感を持ったひと時でした。
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タイトル:思い出をおくれ
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投稿日: 2012/03/27
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投稿者:二代目ルーラル・ベース担当
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ザ・ルーラルシンガーズ(二代目ルーラル)のアルバム(1973年)のなかでもお気に入りの一曲です。原曲はG-Majorだったんですが(いつもこのキーで演奏してたんです)録音当日スタジオ入りしてからボーカルの「オスギ」の声に合わせてD-Majorにしたほうがイイって「鬼のプロデュサーの小林さん」が言い出して、突然移調したんです。ベース担当の私はコードを変えて本番の録音したんですが頭のなかは移調のことでパニックでした。この曲の収録の後はグッタリでした。福田さんの詞がとってもイイですね。オスギの歌声は、あとにもさきにも「右にでるものが居ない」って思いますね。
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タイトル:京都バッハ合唱団の「マタイ受難曲」
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投稿日: 2012/03/21
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投稿者:松田紳
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受難節第4主日(3/18)から二日後の昨日(3/20)いずみホールで京都バッハの奏でる「マタイ受難曲」を聴いた。
まだすこしばかり肌寒い風がふくなか、それでも「お彼岸」の日差しはやがて来る春を感じるに十分だった。 座席引換開始には遅れて行ったものの何故かH列という良い席を頂戴した。
冒頭の第一曲目がどのように始まるかじっと見つめるなか、指揮者のタクトは、端正なかつ少しばかり軽やかなテンポを要求するように動いた。奏者の中にはそれに素早くついて行くもの、あるいは受難曲という題名がもつ重々しい印象のまま弾き始めるものが入り混じり、ほんの一瞬の戸惑いがあるかのようだった。しばらくオケと指揮者のその戸惑いの対話が続いた後、第一コーラスが「来たれ、娘たちよ…」と歌い始めると音楽ははっきりと主張し始めた。それは、まるで今からエルサレムの街ではじまる物語に、聴衆を招き入れるかのごとき呼びかけのように響いてきた。そして第二コーラスの「見なさい!」という声に、まさに今ここで始まる楽劇に聴衆すべてを立ち会わせる為の高らかな「ファンファーレ」を歌い上げるかのごとき始まりだった。
ここで、本山秀毅教授の「受難劇を彩る人々」と題したプログラムの文から一部引用させて頂く。 ------- 『「マタイ受難曲」には様々な登場人物が現れる。それぞれが「イエス」という大きな座標軸のまわりで、それぞれの個性や役割を持ちながら描かれている。(中略)さらにこの「受難劇」を彩る人々の人物像を深く観察することにより..... 聴き手にも単に傍観者として全体を俯瞰しているだけではなく、それぞれの登場人物の視点を持つことが求められ、そうすることにより更に深くこの偉大な作品を理解する鍵が得られるのである〜。』と。 ------- その通りの内容を表す演奏だった。前半の「臨場感」あふれる音楽、後半に至ってはさらにリアルにまるでその場面に居合わせているかのような錯覚を憶えるほどだった。
やはりエヴァンゲリストは若き語り手が良い。淡々とかつ表情豊かに語る歌い手が良い。そんなエヴァンゲリストの清水徹太郎氏には最後まで身近な親しみを持って聴くことができた。最初のコラールでこの合唱団も、そんなエヴァンゲリストの語り口に呼応し、ごく自然にその役割を演じるかのように第一曲とは違う表情で歌い始めた。このコラールの一曲目は何度聞いても良い。「心から愛するイエス…」今から始まる「受難」の出来事の前に自らの「信」を確かめるにふさわしい賛歌だ。
演奏は順調に進んで行った。途中、ソプラノのアリアでは、それまでとは異質なソリスト独特の世界に浮遊しているかのような音楽を味わったが、次へすすむエヴァンゲリストの現実的な語りにすぐに元の「受難」の世界に引き戻された。
よく知られたあのテノールのレシタティーヴォと続くアリアは、エヴァンゲリストがそのまま歌った。そう、代わることなくそのまま歌った。こうして聴くと「そのまま」が良かった。音楽が途切れないのだ。歌い手には酷かも知れないが、聴き手には、そのままの歌い手が変わることなくアリアも聴かせてくれたことが心地よかった。
後半に入り、受難の物語も佳境にさしかかってくると、一曲だけを除いて全ての音楽がますますリアルになってきた。その一曲は私の期待するものとは少し異なる印象の「アウス・リーベ」のことだ。この曲には器楽的なフルートと人間的なソプラノをいつも期待する。聖霊の導きのようなフルートと現実の人間の祈りのようなソプラノ。このアリアのソプラノは哀愁ただようプリマドンナでは決してあってほしくない。居合わせたもの全ての代表して祈る祈祷なのだ。歌い手がプリマドンナとして「歌」を聴衆に聴かせる要素は極力抑えてほしい曲なのだ。
ここで、出演者について是非とも触れて置きたいことがある。「登場人物」は多岐にわたる。出番がない「登場人物」もステージでは常に「脇役」として出演しているに等しい。前半ではじめと終わり以外は出番のないオブリガートのソプラノのユニゾン然り。全編にわたる両コーラスの存在はもちろん、ソプラノ・アルト・バスの各ソリストも然り。客席からは常にこの歌わないでいるときの「脇役」が目に入ってくる。全曲を通して、実はこれら出番のないときの出演者の姿勢に特筆すべき素晴らしいいものが多々あった。なかには出番のないときに「聴き手」になってしまっている出演者も目についたが、ほとんどの出演者は片時も休まず「登場人物」を演じていた。
最後まで、登場人物と一緒になって聴衆という立場を忘れて物語に巻き込まれ音楽に浸った「マタイ受難曲」だった。京都バッハ合唱団には、ただただ頭が下がる思いとともに、これからますます期待して演奏を聴き続けて行きたい。
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タイトル:永井千佳の音楽ブログより
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投稿日: 2012/02/21
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投稿者:松田紳
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永井千佳の音楽ブログより『尾崎豊 その創作の秘密が解き明かされるノートとは』をご紹介。<引用ここから>…それは、10代のデビュー前から書き溜めていたものから、26歳で亡くなる直前まで、10年間に渡って、感受性の赴くままに表現した詩や、その時々の思いなどが書かれています。…<引用ここまで> 記事のなかで尾崎豊とベートーベンについても言及されています。詳しくは下記リンクからどうぞ。 ところで「第九」や「荘厳ミサ」でベートーベン特に声楽部分や合唱部分に「耳が聞こえなかった所為で…。」とか「声を楽器のように扱った結果…。」という言葉で作品の難しさを判断する向きもあります。しかしどうでしょう。私は、その難しさの向こうには天才だけが持ち得る深い考察と意図があったという点も見逃さずに評価するべきではないかと考えます。天才と謳われた作曲家が声楽や合唱パートの難しさを知らずして作品にそれを要求したとは考えられません。その困難さに大人数の合唱で逃げてごまかすことなく、ひとりひとりが努力し立ち向かうことでベートーベンが作品に込めたメッセージを汲み取り演奏できるのではないでしょうか。
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タイトル:五嶋みどりさんのこと
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投稿日: 2012/02/10
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投稿者:遠山耕二
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「みどり教育財団」、創立20周年か。 五嶋みどりさんが、財団を作られた時に、その端っこで関わった人間の一人として、感慨深いものがあります。 財団を立ち上げられる少し前に、ある人の紹介で、みどりさんのお母さんである五嶋節さんに初めてお会いし、「みどりの夢を叶えてやりたい。お力を貸して欲しい」と言われ、その情熱に打たれながらも、自分にはそんな力はないと思っていた。 ところが、当時担当していた大阪ガスが、メセナを始めたいので、案を出して欲しいと電通に頼んで来られた。普通ならプロモーション局の仕事であり、我々クリエーティブには来ない話であるが、「音楽関係を望まれているので、遠山君何かない?」と相談され、「ありまんがな!」と、みどりさんの名前を出すと、トントン拍子に決まった。 そして出来上がったのが、「大阪ガスPresents五嶋みどりレクチャーコンサート」。10年続いたこのコンサートが、財団の重要な活動費になったことは、発案者の一人として嬉しい限りだ。 このレクチャーコンサートを通じてみどりさんのNYの自宅で特別レッスンを受けたのが、大フィルの若きコンマス・長原幸太氏と神尾真由子さん。 今から思えば、本当に奇跡的な偶然が重なってできた縁だ。 まさに、私が番組名として付けた「切れた弦が心をつなぐ」というタイトルそのままのことが、ここにも起こったような気がする。
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タイトル:「永井千佳の音楽ブログ」より
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投稿日: 2012/02/09
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投稿者:松田紳
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アメリカの教科書にも載った日本人 天才がたどりついた人間愛とは
「タングルウッドの奇跡」として、アメリカの小学校の教科書に掲載された日本人がいます。 ヴァイオリニストの五嶋みどりさん(1971〜)です。 みどりさんは14歳のとき、タングルウッド音楽祭で… (中略) そんな伝説的なヴァイオリニストも、20年前より財団をつくり子どもたちに音楽を届ける活動を始め、今は日本人初の国連平和大使です。 詳しくは下記リンクから「永井千佳の音楽ブログ」をお読みください。
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タイトル:♪ロ短調をもう一度!
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投稿日: 2012/02/03
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投稿者:矢作 輝
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記録的な寒さの中、東西の練習も熱を帯びて来ましたが、昨秋のロ短調の感動をもう一度!と、あの時のメンバー S.並河さん、T.安齋さん、北脇さん、B.灰谷さんとともに3月11日横浜で唄います。 お近くの方、またこちらに来られる方、ぜひご来聴お待ちしております。
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タイトル:大谷圭介先生を見にいきませんか。
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投稿日: 2012/01/31
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投稿者:松田紳
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60周年記念のヴェルディ「レクイエム」の合唱指導で私達を魅了した、あの大谷圭介先生が2月4日(土)の夜の京都コンサートホールの演奏会で華麗な歌声を響かせます。演奏会のタイトルは「京都教育大学OB管弦楽団第10回演奏会」プログラムは喜歌劇「こうもり」。大谷先生はアイゼンシュタインで出演。練習後の丁度間に合う開演時間です。私も然る方からチケットを譲り受け、当日練習後聴きに行きます。興味お持ちで私と同行されるかた歓迎です。練習後お声かけてください。
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タイトル:CCDも出演した「声明とマタイ」
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投稿日: 2012/01/26
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投稿者:松田紳
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1990.6.30(土)フェスティバルホール で行なわれた第10回大阪永久平和記念祭典90の映像です。 映像はその第2部:声明とマタイ〜声明師百人と、J.S.バッハ作曲マタイ受難曲による〜からのものです。 指揮:小松一彦、 合唱監督:林達次、 企画・監修:日下部吉彦、 独唱:田中千恵子(S)、荒田祐子(A)、西垣俊朗(T)、田中勉(B) 合唱:京都・大阪ゲヴァントハウス合唱団、同志社学生混声合唱団CCD 児童合唱:西成少年少女合唱団、 管弦楽:関西フィルハーモニー管弦楽団、 大導師:伊丹栄彰、 首座:早水日秀、 声明指導:早水日秀、南條孝仁、上田尚教、藤村恵容、 声明:日蓮宗声明師 主催:大阪永久平和祈念祭典実行委員会、 特別協力:日蓮宗声明師会連合会 、 後援:在阪新聞テレビ局各社ほか、 協賛:大阪府仏教会、大阪市仏教会、大阪YMCA、大阪青少年教化協議会
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